<<<旧記事>>>【日本の教育の"飴と鞭"の怖さ / 部活動のデメリット】
"飴と鞭"を用いる教員が監督やコーチを務める、部活動というシステムには今でも反対だ。
なぜなら、日本の教育では生徒のモチベーション維持のため"飴と鞭"がよく用いられるが、自分1人で何もできない人を増やすリスクが非常に高い。
飴と鞭を使うデメリットとして、それらが与えられなければ走ることができず、そもそも自分がどこに走りたいかさえ考えたことのない人を増やしてしまう。
ちなみに飴と鞭を英語でいうと"carrot&stick"らしい。まさに人参とムチで走らされる競走馬だ。
私の経験でも、顧問の先生の期待に応え続けた生徒が、いざ部活を引退すると、
①飴と鞭で走らされてきたから、自分の進みたい道がわからない
②飴と鞭で走らされてきたから、自分の意思で走ったという感覚がなく、自己肯定感が低い
③飴と鞭で、自分の感情をシカトして走ってきたから、ずっと憂鬱な気分
という三重苦が待っている。
文科省の調査でも、日本10〜20代は国際的にみても『未来にワクワクしていない』 『自分に自信がない』 『悲しい・憂鬱である』とハッキリと出ている。儒教を基にした日本の義務教育の指導方針では、こうなってしまうのが仕方ない。道徳が強すぎるこの国が"うつ大国"になるのは当然のことだ。
そのデメリットを補うために、スポーツが存在してほしいと私は願う。だから日本においては、教育とスポーツは切り離してほしい。
私個人としては、飴と鞭を極力使わずに生きていく。自分より下の人間を評価しない。褒めもしないし、叱りもしない。飴と鞭のどちらもなくても走れる"自走型"の日本人を増やすために、ただ自分の想いだけを伝えていく。