みずたに探究室。 ゆる〜いアスリートの日々の気づき

ひっそりと生きているアスリートが、日々の気づきや探究結果を公開しています。以下、絶賛連載中! "日本一ゆるい陸上選手の〜"シリーズ ①エッセイ『アスリートが社会のレースから降りてみた』 ②生き方提案『心が軽くなるネコ型お気楽ライフのすすめ』 ③指導の哲学『心を殺さない指導 脱・勝利至上主義』 ④走りの哲学『走りの3種の神器 -腹圧・乗り込み・重心移動-』

<<<旧記事>>>『チームメイトがついてきてくれる人・離れていく人の差』 -チーム内の人間関係

『なぜチームメイトや部下がついてきてくれない?』

前回の記事では、1対1の人間関係において『アドバイスをウザがられる人・聞いてもらえる人の差』を書きました。結論は"味方だと思ってもらえているかどうか"でした。
この記事では、『チームメイトがついてきてくれる人・離れていく人の差』について記していきます。

一体感がないチーム、みんなが本気で動いてくれないチームはなぜ生まれるのか。
なぜしくじってしまうのかのポイントを、チームレベルの5段階と合わせて説明していきます。"だからうまくいかなかったんだ!"と霧が晴れることと思います。

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この5つのうち、1つでも雑にしたり、順番をとばそうとすると、チームは空中分解します。一体感がないチーム、なぜかみんなが本気で動いてくれないチームが生まれてしまいます。

ビジネス界ではLevel 3をとばしてしまう組織が多いのですが、個人競技の陸上チームではLevel 1,2すらとばしてLevel 4,5を目指すチームが多く見受けられます。なのでここではLevel1に重きを置き、記していきます。


さて、チームづくりの1歩目は、リーダーとそれ以外の構成員との間に信頼感を生むことです。最重要かつ、多くの人がこの落とし穴にはまります。
信頼感とは前回の記事で書きましたが、『"自分のことを理解してくれているこの人は、自分の味方だ。この人の話には耳を傾けよう"と、相手が前向きな状態』です。"実績のあるすごい人かどうか"は信頼関係をつくる上ではあまり関係ないのです。
この信頼関係なしに指示に従うよう命令したり、"自分で考えて動きましょう"と指示をしても、うまくいくはずがありません。いきなり"全国大会を目指します!"と旗を上げても、"なに1人で盛り上がってんだよ。俺は協力する気ないね"と周囲は離れて行ってしまします。

なので、まずは1人1人とのコミュニケーションを大事にしてください。それも、面談のように1対1を強制する場は作らず、何気ない雑談の中で信頼関係を築いてみてください。"この仕事は地味だし俺も嫌なんだよなー"とリーダーが軽い共感を入れるだけで、"分かってくれる人だ"と自然に心を開いてくれます。チームメイトの何気ない愚痴に"それめっちゃ分かるわ。"と反応してみてください。リーダーにも弱い一面があっていいのです。むしろ隠さず見せてあげてください。リーダーはすごくなくていいのです。そこを勘違いして"文句言わずにやらなきゃだめだ"という態度をとることは、自ら相手を突き放しているようなものです。そうすると"愚痴を言ってはいけない雰囲気"がチームに蔓延し、風通りが悪くなります。
(主観ですが、私が在籍していた高校は"偏差値60くらいの自称進学校"で教師がこのような雰囲気をつくっていました。相対的に見たときにその業界の中で"中の上"・"上の下"程度の層に位置する組織が陥りやすい落とし穴なのかなと思っています。)

さて、うまく信頼関係を気付くことができ、Level 1をクリアできた"チームメイトの大多数がリーダーに信頼感を抱いているチーム"なら、リーダーがたてた目標を頭ごなしに否定したり拒絶することはありません。"あの分かってくれるリーダーが言うのだから、何か意味があるのだろう。1回話に耳を傾けてみよう"と心を開いて前向きになってくれるのです。
そうなると"やっぱりその目標は厳しいと思う!"とか"やるならもっと上を目指しましょうよ!"と、議論が活性化します。全員がチームの目標を"自分ごと"にしてくれます。他人事のような状態でミーティングに出席する人が減っていきます。これがLevel 2です。ちなみにLevel2のゴールは、"『このチームの最終ゴールはどこを目指してる?』という問いに、全員が納得した状態全く同じ答えが出るかどうか"です。

チームがいきなりまとまる魔法の裏技はなく、このようにチームのレベルを上げていくことが必要になります。そのためのファーストステップは、"リーダーの働きかけで信頼を作る"でした。以上、最後にもう一度チームレベルの5段階を提示して終わりとします。

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<<<旧記事>>>『アドバイスをうざがられる人・聞いてもらえる人』 -1対1の人間関係

『なぜアドバイスをうざがられる?』

"相手のことを思って、アドバイスや意見をしたのに、相手からムッとされてしまった"
皆さんにはこんな経験があるでしょうか。
ちなみにおせっかいな私には、その経験が痛いほどあります。 よく、アドバイスしたい自分と、それを我慢して押し殺す自分、どっちが相手のためになるのか葛藤したいます。皆さんが学生であればチームメイトに対し、社会人であれば部下や同僚に対し、また家族に対して嫌でも厳しい意見を伝えなければならないことも増えてくるでしょう。

なので、『意見・アドバイス』を相手に届ける方法ここに記します。
意見をうざがられる人と聞いてもらえる人の差は、"相手に信頼してもらっているかどうか"です。この信頼とはつまり、"相手が自分を味方と思っているかどうか"です。そして難しいことに、この信頼は、時間が経てば勝手に生まれるものではありません。逆に言えば、一瞬信頼を築くこともできます。

相手があなたを味方だと感じてくれていれば、"一応話だけでも聞いてみようかな"となります。逆に自分は相手のことを思っていても相手がそれを感じていなければ思いは一方通行となり、『こいつの意見は聞きたくない。何も言われたくない。何もわかってないくせに』となります。

そうならないためにどうすればいいか。
そのためにはまず相手から『この人は私のことを思ってくれる人だ。私の愚痴に共感して、幸せを願ってくれる人だ。』という認識をしてもらうことです。
もちろん口だけで、『俺はお前の幸せや活躍を願っている』といっても嘘だとバレます。それは人によって価値観が違うからです。『あなたの考える幸せと私の考える幸せは違います。押し付けないでください。さようなら。』とバリアを張られます。特に価値観が多様化している今の日本ではそのすれ違いが加速しています。いろんな世代が集まる会社などではギャップ間の価値観の違いに戸惑う中高年が増えています。

具体的に私はその切り口として、相手がふいにこぼした愚痴に共感したうえで、『どうせやるなら毎日ワクワクしている方がいいよね。イライラやモヤモヤのない人生の方がいいよね。』と共感を得て、信頼関係を築きはじめることが多いです。"イラモヤしない方がいい"というのは私含め、全員に共通する願いだと私は考えているからです。それによって"この人は敵ではないな"と認識してもらえたらラッキーです。
(それでも、"自分を否定されたくない!自分の隙や弱い部分を見せるわけにはいかない!"と頑なに心を開かない人もいます。その方法はまた別のところに記します。)

ちなみに私の新入社員時代の教育担当が、『仕事ってうまくいかねぇことばっかだよな。でも、せっかくだったらワクワクするほうがよくない?一緒に方法考えようぜ!』が口癖のカリスマ営業マンだったため、仕事で窮地に立たされても非常に救われ、本当に多くのことを学ばせてもらいました。

なので『意見・アドバイス』を相手に届けるには、『信頼』=『"自分の幸せを考えてくれている味方のこの人になら、耳を傾けよう"と前向きに納得した状態』を築くことを最優先してみてください。何度も"味方だと思ってもらえているか?"と自問自答を繰り返してみてください。

(余談ですが、SNS上で口喧嘩が起きたり傷つく人が生まれる原因は、"信頼関係のない人からのキツい意見や否定の意見が自分に届くから"だと思っています。不特定多数の人に届いてしまうSNSでは、なるべくキツい表現や言い方を避けることで不必要なトラブルを防げます。)

さて、今回の記事は1対1の人間関係の場合における内容だったため、次回はチーム編を記します。

(次回に続く)

 

 

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<<<旧記事>>>『コツの正体』 / 『コツを教えてもらえる選手、もらえない選手』

『コツの正体』

陸上指導をしていると、"うまくできないので、コツを教えてください!" "何をやったらいいですか?"の2つの質問を頻繁にされる。
それらの質問をされると言葉が詰まる。なぜなら、"誰でもできるようになる魔法のアドバイス"  "魔法の練習法"など、この世に存在しないからだ。

"どうやったらできるか"を考えることに意味はなく、大事なのは"なぜ自分はできていないのか"を考えることである。そうしてはじめてやるべき練習が見える。
さらにそのためには、"①どういう状態が理想か" "②なぜその状態が理想なのか" "③理想と比較して自分はどういう状態なのか"を考える必要が出てくる。そこまで自分で考え抜けば、自ずと、"④なぜ自分はできていないか" "⑤できるようになるにはどんな練習をすべきか"の答えが出るはずだ。
コツの正体とは、この①~⑤の思考stepを踏み、"自分がなぜできていないのか"を理解し、その邪魔する要素を排除することである。

①~③まで考えても、④と⑤の答えが出なかった場合、もしくは自分が出した④と⑤の答えがあっているのか不安な場合、ここではじめてコーチが登場する。
逆にいえば、①~③を考えることを放棄している選手に、かんたんに答えを教える技術指導をしてはいけないと私は思っている。

『私が指導を断る選手』

こちらの記事に詳しく書いたが、私は指導を断ることがある。選手に、"足が速くなるために、つらいことを耐える覚悟"がない場合である。

私が指導をする人間として、1つだけ肝に強く銘じていることがある。
それは、『"つらいことに耐える覚悟なく、手っ取り早く結果を出せるコツを教えてほしい"という子の望みを叶えてしまうくらいなら、誰にも指導をするな。』である。

なぜなら、何度もこのブログや他のSNSに書いているように、人にとって幸せな状態とは"どんな困難や苦痛にも前向きに向かっていける状態"である。
そしてそのために乗り越えるべき3つの試練が、❶夢を叶えるためにうまくいかないことから"逃げない覚悟" ➋夢に近づいていくための"計画を立てる" ➌夢を叶える計画に必要な"協力者を集める" ことである。(参考記事)

❶の覚悟なく、➋の計画(近づき方)だけ教えてもらっても結果は出ない。もし仮に指導者のスキルによって結果が出てしまった場合、その子は地獄を見る。(参考記事)

"技術指導のみをする人"などこの世に存在しない方が良い。

『コツを教えてもらえる人、もらえない人』

選手としてすごいわけではないが、いろんなコーチから指導を受けている選手を私は知っている。
自分が昨年まで指導していた母校の高校の後輩だ。今は自分と同じ大学の陸上部に進学している。
その選手は高校時代に東京都で4番になったくらいで、全国的に見ると全く速くはない。大学レベルで考えると尚更だ。
でも、いろんなコーチがその子を速くしようと指導してくれているみたいだ。
ちなみに自分が現役の頃は一切指導してもらえなかった。

その違いは何か。自分も指導する立場になった今はよくわかる。

その選手は自分の弱さを隠さないのだ。
"できない自分"、"すごくない自分"から目を背けず、直視しているのだ。そしてその弱さを他人にさらけ出せるのだ。

かたや昔の自分は、それをひた隠しにしていた。小さなプライドが邪魔をし、自分の世界をオープンにするなどできなかった。
"すごくない自分"がバレないよう、できる風を装い、"全部自分で解決できます"というような態度を取っていた。なので"できない自分"が見え隠れすると、絶望感を感じた。しかし、人に弱い部分を見せる勇気がないため、自分から"分からないので教えてください!"と言うことは決してできなかった。自分で自分の首を絞め続けた。この大きな勘違いは20代半ばまで続いた。

その選手と以前の私の差は、"自分の弱さを自分自身で認め、そして人にさらけ出す"という覚悟があるかどうかだ。
その覚悟を持った人の周りには、"君の夢に協力しよう!"という協力者が自然と集まる
一方、以前の自分のような現実を直視せず目を背ける"現実逃避"の人間の周りには人は集まらない。なぜなら、自分自身でバリアーを張り、周りを拒絶しているからだ。

"すごくなきゃいけない"なんてことはない。全部自分で解決する必要もない。大事なのは①~③までのstepは自分で考えてみること。
"①どういう状態が理想か" "②なぜその状態が理想なのか" "③理想と比較して自分はどういう状態なのか"
そうすれば④と⑤は見えてくる。
"④なぜ自分はできていないか" "⑤できるようになるにはどんな練習をすべきか"

もし①~③のstepを踏めないのであれば、ぜひこちらの記事を読んで覚悟を決めてほしい。
その記事に、『世の中に"簡単にすべてうまくいく"ということは存在せず、そんな世の中にも絶望せず生きていくには"どんな困難がきても絶対に逃げずに立ち向かう"という覚悟を決めることが幸せになる一歩目だ』ということを書いた。

現実から目を背ける"逃げ"は何も生まない。
そこから逃げずに立ち向かう覚悟を持った人だけが幸せになれる。結果を出せる。人が集まる。

自分の弱さと向き合えた人だけが、最強になれる。

 

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<<<旧記事>>>『僕は食事を味わったことが、人生一度もない。』

タイトルの通りである。
僕はおそらく、人生で一度も食事を味わったことがない。
食事が終わったあとに、『あー、おいしかった』という感想が素直に口から出たことはない。
"美味しいものを食べたい!"と思ったこともないし、"好きな食べ物は何ですか?"と聞かれても、本当に何も出てこない。

グルメな人からしたら、にわかには信じられないかもしれないが、理由は簡潔である。
"美味しいものを食べることよりも追求したい、別の欲があるから"だ。
それは、"人と面白いトークがしたい"  "1人で内省して、面白い発見をしたい"という欲である。
食事をしていても、これが邪魔をして、いつも気づいたら目の前の食事が胃の中に消えている。

例を挙げよう。
私は実家の暗黙のルールで、月に一度くらい両親と姉と私の4人で食事に行く。ついこの間焼肉に行った時の話だ。
そのときも焼肉を食べながら思索に耽っていた。私の思考の巡らせ方は以下の通りだ。

【↓Start】
うちの家族は誰も率先して肉焼かないな
⇒できる後輩がこの場にいてくれたらなぁ
⇒そういえば俺と岡田は、気が利くできる後輩を食事に誘うことはしないな。
⇒たぶん俺らの方が気を遣っちゃって疲れるからだろうな。"てめぇ、後輩なんだからちゃんと働けよ!てめぇが全部焼けよ!"  "今日は1枚も食わず、一言も発せずにひたすら肉焼けよ!"とユーモアで暴言を吐いても、"この人たちやばすぎるよー"と受け身をとってくれる保坂みたいな後輩を欲してるからだろうな。
⇒逆にそこに気を遣える後輩が入ってきて、俺ら3人の気の遣わない関係性を見て落ち込まれたりしても申し訳ないなぁ。
⇒"気を遣える"ということは、"気の置けない関係"を築けないのではないか?"気を遣える"というのは不幸なのではないか?
【↑End】
という風に、何か思い浮かんだら、"せっかくだったら何かしらの結論に辿り着こう"と、考えを深めていることが多い。焼肉を味わうより、そちらの方が幸せなのだ。
ちなみにその時は、さらにこう考えを深めた。

【↓再Start】
それにしても、保坂の困りながらの嘆きツッコミは天下一品だよな。無理にうまいツッコミを言おうとせずに、本当に困りながら本心で嘆いてくれる。これは出川・狩野英孝に続く次世代のドッキリスターになれるな。
⇒岡田は器用に立ち振る舞えるから、王様のブランチやぐるナイなんかにも対応するテレビスターになれるな。千鳥ノブ・麒麟川島・アンジャッシュ渡部なんかのポジションの次の枠を奪い合うことになって、パンサー向井くんや和牛川西とガチンコ勝負になっていくな。作戦はどうしようか。元アスリートで、元サラリーマンだから、スポーツ番組と経済番組にも対応できるのが強みだな。
⇒んで、2人が1番輝けるネタをかけるのは俺だから、俺が構成作家だな。俺はテレビ映えする容姿じゃないから、作家をやりながらラジオやエッセイで一部のコアなお笑いファンに評価されるポジションになれたら嬉しいな。
⇒そういえば東京03・ジャンポケ・パンサー・ハナコ四千頭身などの芸人で、"3人の名前を誰でも挙げられる!"というほどの認知度があるトリオはほぼいないな。ネプチューン以降皆無だ。この長く止まったままの時計の針を動かせるかもな。
⇒それに、3人とも好かれる先輩・後輩のタイプも全然違うから、それぞれ人脈を広げられるのも追い風だな。
⇒グループ名は、3人で焼肉を食べているときにトークが弾んだホルモンから名前をとって『ハチノス』の一択だろう。
⇒面白いことを発見できた!今度岡田に会った時に話そう!
【↑End】

こんなことばっかり考えているので、焼肉の味などほぼ覚えていない。食事後に浮かんでくる感想は、『あー、面白い内省ができた』 『あー、面白い会話ができた』である。それだけで『あー、お腹いっぱい』になれるのである。

『あー、美味しい』  『連れてきてくれてありがとうございます』が言えない私は、"先輩が食事に誘いたくない後輩ランキング"では堂々の第1位だろう。
しかし実際ご馳走になったときには、手持ちのボキャブラリーをフル動員して、あの手この手で食事を褒めまくる。
もしかすると、誰かにご馳走してもらった時や手料理をふるまってもらった時が、私が唯一料理と向き合える瞬間なのかもしれない。

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<<<旧記事>>>『うまくいかなくなると逃げてしまう選手へ。』

うまくいかなくなると逃げ出してしまう人へ。つらくなってくると楽な方に逃げ出してしまう人へ。

前回の記事"自分の弱い部分を真正面から直視する勇気"ということを記しました。
これだけはどうしても皆さんに伝わってほしいので、さらに書きます。

きっと心のどこかで弱い自分を自覚していると信じ、そんな人に前を向いてもらいたいという願いを込め、記します。

-------------------

人は皆、楽しいことを望んでいる。
"うまくいかなくてつまらない、つらい、苦しい"と思うことは、皆んな嫌だろう。"つらくない"方がいいだろう。
でも"楽しい"の反対は、"つらくない"ではない。

"楽しい"の反対は、"つらいのに踏ん張れちゃう。自然と頑張れちゃう。体力的には辛くても、精神的にはなぜか苦しくない"そんな状態のことをいう。そういう人は、結果を出そうとしていること自体が楽しい。そして、そういった人は必ず結果を出せる
私は、全ての人にそうなってもらいたい。

 

●"つらいことを頑張れない人"はどうなるか。

つらいたびに逃げ出すことを繰り返す。なぜなら、どんなことでもつらいからだ。絶対に壁とぶつかるからだ。困難なく、全てうまくいくことなんてこの世にはないからだ。
うまくいかなくなると、"自分の居場所はここじゃない、本当にやりたいことはこれじゃない。"とまた逃げ出し、なんとなく楽しそうにみえる場所にいき、そこでも絶対にうまくいかないことが出てくるので、そしたらまた別の場所に逃げ出すのだ。
そうはなって欲しくない。そのループから抜け出してほしい

 

●"つらいことを頑張れる人"になるには

→私の方からアドバイスを。"逃げてしまう弱い自分から目をそらさず、それと戦う勇気と覚悟を持つ"。ただそれだけだ。ただそれだけで、人生はうんと"楽"になる。
繰り返すが、つらいの反対は"つらくない"ではない。
つらいのになぜか頑張れてしまう、そして結果もついてくる。なぜなら結果が出るまで、なぜか踏ん張れちゃうからだ。それが最高の状態だ。

人生、"全て順調にうまくいく"なんてことはありえない。人生は厳しい。

"楽な方へ楽な方へ"と逃げ回っても、全てが自分の思い通りに動く場所など残念ながらないのだ。その幻想は、厳しいことを言うと、思い通りにならなくてイライラしている五歳児と同じだ。

さらにもしも仮にあなたがこれまで、"覚悟がないのに結果が出た経験"があったとしても、断言しよう、それはあなたをサポートし、導いてくれた周りの人がすごいのだ。その人たちの手柄だ。君は"絶対にうまくいくレール"にただ乗っただけだ。運が良かっただけだ。そしてその勘違いをしてしまった君、その"楽に勝つ"という蜜の味を覚えてしまった君は不幸だ。

逃げてヘラヘラしている自分を受け入れてくれる人のところばかりにいくな。
逃げている自分でも、ヨイショしてくれる人を自ら集めたりするな。
そんなことを続けていても何にもならない。

しかし"人生は厳しい"と悲観することはない。人生が厳しくても不幸にならない秘訣があるからだ。

それが"勇気と覚悟"だ。
理想の未来を描き続け、壁にぶつかった時に出てくる"弱い自分"を直視することだ。そして、"そいつから逃げずに戦う"という覚悟を持て。

そのとき人は、つらいことでもつらくなくなる。"つらいのにつらくない"  これを楽しいと呼ぶ。

 

再度繰り返す、つらいことから逃げ続けても、その先に幸せはない。
つらいことから逃げないためには、弱い自分と向き合い、戦う覚悟を決めること。ぜひ、本当の意味での"楽"な状態になってください。幸せになってください。

 

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<<<旧記事>>>『指導を頼まれても、断るときがある』

私は選手に指導をする際、"信頼関係"をなによりも大事にしている。それがないと、互いに遠慮や不信感が生まれ、いい指導ができないからだ。

なので、信頼関係を築くことが難しいと感じた場合は、その選手のために一度条件付きで指導を断ります。

断る理由と、その条件、そして信頼とは何かを以下に記します。

-------------------

ブログやSNSで、"何より大事なことは、理想の未来を実現させる覚悟を持つことだ!"と何度もお伝えしてきました。

その覚悟とはつまり、努力を怠ったりするなどといった、夢の実現への障害となる"自分の弱さと向き合う覚悟"を持つことである。

夢を実現させるには、自分の怠慢をヘラヘラ笑ってごまかしたり、見て見ぬ振りをしたりせず、"自分の弱い部分を真正面から直視する勇気"が必要となる。

 

なので、その覚悟を持っていない選手が"教えてください!"と頼み込んできた場合は、以下の内容を伝えるようにしている。

 

『俺は個人的に"自分はこの先何があっても絶対に大丈夫!"という自信をキミにつけてほしいと願っている。そのために、キミが俺や他の人に隠そうとしている"本当は自分でも自覚している自分のズルくて卑怯な部分、目の前の問題とちゃんと向き合わず、逃げたりごまかしてきた部分、要は恥部。それとちゃんと向き合い、他人に隠さずさらけ出していく"という勇気を持てたなら、いつでも全力で指導するつもりだ。ただ、その覚悟を決めずに都合よく"コツだけ教えてもらおう!"とするようなら俺は指導をしたくない。なぜなら人にとって1番大事な"自分の弱さとちゃんと向き合う"という覚悟を決めないと中途半端な努力しかできず、結果は出ないから。さらにもしその状態でキミが結果を出してしまった場合、その後に1番地獄を見るのはキミだから。楽して栄光を掴んだ人は、その後の人生苦しむことになる。そうはなって欲しくない。それでも"コツだけ教えてほしい!"って言うんなら指導するけど、どう思う?』

 

ほとんどの場合、このことを伝えた選手は覚悟を持ってもう一度会いに来てくれる。

そしてお互いがお互いを信頼した状態で始まる指導は遠慮がいらないため、本当にいい時間になる。

"来るもの拒まず、去るもの追わず。"という言葉があるが、私の場合は"覚悟を持つ"という1つだけ条件を付けた上で、来るもの全員を拒まないようにしている。

(-覚悟についてこちらの記事で、より深く書きました)

 

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<<<旧記事>>>【共学で学んだ、笑いにおける『フリ』の大切さ】

いつの時代も、女は男よりコンプライアンスに厳しい。

だから、男子高校生がノリでやったことに対して、『ひどーーい』 『かわいそーー』 『ありえなーーい』 『なんでそんなことするの!?』と、すぐに引いてしまう。

これは、"いきなり訳のわかんない言動をする芸風"の自分にとっては死活問題だった。

姉がいる自分は、女子がどこで引き始めるかのラインをおおよそ感覚として把握していたため、"自分が頭に思い浮かべるやりたいこと・言いたいことの全てが引かれる"という悲しい現実を理解していた。

なので、男子しかいない部室以外の場所では喋るスイッチを極力オフにしていた。

スイッチをオンにしようものなら、自分が面白いと思ってやった言動で、場の空気が凍りつくからだ。

それだけならまだしも、女子と同様もしくはそれ以上にコンプライアンスに厳しい教師が怒り出すので、いつしか部室以外の場所ではっちゃけなくなっていた。

それでもたまに気を抜いて教室でふざけてしまった時の、『水谷いきなりどうしたの?』という女子の冷ややかな目線は殺傷能力抜群だ。

 

ここで、タイトルにある"お笑いにおける『フリ』"の話をしよう。

『フリ』をかんたんに説明すると、その後のボケを分かりやすくするための助走である。もしフリ無しで変なことを言った場合"いきなり変なことを言い出す危ないやつ"になってしまうが、フリを作っておくと"面白い人"に変わるのだ。

例を1つ出そう。

僕の芸風の"いきなり訳わかんないことをする"の最たる例が、SNSにあげる動画を撮っている友人に向かって、低い良い声でハッキリと下ネタの単語を言うことだ。

そうすると、"動画載せれなくなっちゃったじゃん!!!"と男たちは大盛り上がりする。

逆に女からは"頭のいかれたヤバいやつ"というレッテルを貼られる。

これに助走となる『フリ』をつけるとどうなるか。

この場合は、まず自ら『今日は○○の誕生日だから、メッセージ動画を撮って送ってやろうぜ!皆で最高の誕生日にしてやろうぜ!』と振るのだ。

これによって"良いやつ"を印象付けられるため、その後に来る"ヤバい言動"を際立たせる準備が整った。

そして、メッセージ動画を撮っている最高のタイミングで、低い良い声でハッキリと下ネタを呟くのだ。

そうすると、『いや、お前がやろうって言い出したのに!!』と自然にツッコミと笑いが生まれる。フリがあるとツッコミが生まれ笑いやすいのだ。

フリを作ったことで、"いきなり変な言動をするヤバいやつ"が"計算してボケる面白いやつ"に変わるのだ。

つまり"意図して笑いを作れる常識のある人"として見られるのだ。なのでコンプライアンスに厳しい女子も受け入れてくれるのだ。(ちなみにこの場合は下ネタを言っているのでそもそもアウトです)

 

フリを作ると、自然とツッコミが生まれる"分かりやすいボケ"になる。

これはゴールデンの時間帯の番組に出るお笑い芸人には必須のスキルだ。売れ始めの劇場上がりの若手芸人がフリ無しで変な言動をし、場を白けさせるシーンをよくテレビで目にする。それをやってしまう気持ちが自分にはよくわかる。

なぜなら、笑いのセンスのない人にも伝わるようにレベルを下げた"分かりやすいボケ"が嫌いだからだ。笑いのセンスのない人のためにボケを分かりやすく解説してあげる"ツッコミ"という行為も好きではないからだ。

そもそもツッコミという文化は関東にはないので、東京出身の男たちにとっては、『お互いが笑っちゃって言葉が出なくなるまで延々と変なことを言い合う』ことこそ、1番楽しいのである。"今から投げますよー!行くよー!"などと宣言せずに、ノーモーションで豪速球やキレのある変化球を投げ合いたいのだ。

グローブを構えていない人にボールをぶつけてケラケラ笑いたいのだ。そしてそれを面白いと思って、もっとキレのある球を投げ返してくる仲間を欲しているのだ。

"場を成立させるためにフリを作る"のか、"自分が面白いと思うことだけをやり続ける"のか、いつもそのバランスに苦しむ。

100人を笑わせるのか、1人を笑い死にさせるのか。そのどちらがお笑いなのだろうか。それともどちらともお笑いなのだろうか。それが長いこと分からなかった。

でも最近、その謎が解けてきた。

(次回に続く)

 

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