みずたに探究室。 ゆる〜いアスリートの日々の気づき

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<<<旧記事>>>笑いがとれる会話システム

"誰も傷つけない笑い"をつくる会話システム

僕は基本おせっかいで、場を楽しめていない人を見つけると、その人がどうやって場になじめるか考えてしまいます。
特に、大人しいタイプの子が仲間から失礼ないじられ方をして、嫌な思いをしている場面を見ると、"相手を傷つけない上質ないじり方が他にないか"と思考をめぐらします。
そういった時用に、以下の会話システムを作りました

【登場人物4人】
  1. 主人公の若手社員Aくん
    (周りからは暗くて元気がない人間と思われている)
  2. 協力者の若手社員Bくん(私=水谷)
  3. 先輩上司①Xさん
  4. 先輩上司②Yさん(Yさんも元気がないタイプ)
 【実際の会話】

X:最近お前ら楽しいことあった?

B:A、この機会にあれ相談してみれば?

X:なになに?悩み事?

A:実は...僕は人から"まじめすぎる。もっと愛想よくしろよ、感じ悪く見えるぞ"といわれることが多く悩んでいまして...

X:まぁ分からんでもないなぁ、元気に越したことはないし。

B:で、俺とAでどうやったらAが感じのいい人になれるか最近調べてるんですよ!

X:ほうほう、それで?

B:で、調べたところ、感じのいい人の挨拶は"ソもしくはラ"の音で、感じの悪いひとの挨拶は"ドもしくはレ"の音階みたいなんですよ!ほら、うちの会社だと◯◯先輩とかも声高めですし、IKKOさんの"どんだけぇ~"とか、最近だとEXITとかティモンディも第一声がソとかラの音なんですよ!

X:確かにそうだな!

B:A!いつもの感じで"お疲れ様です"って言ってみて?

A:おつかれさまです。(ボソボソ)

X:確かにドとかレっぽいな。声高いとどんな感じ?

A:おつかれさまです!(笑顔&明るい声でハキハキと)

X:いや、めっちゃいいじゃん!!!ずっとそれでいろよ!!面白い!!

B:それに加えて、"おつかれさまです"っていう前に"◯◯さん!"ってちゃんと相手の名前を呼ぶことが大事みたいで、それも"憧れのあの人に会えた!"っていうテンションで言うといいみたいなんですよ。

X:A、言ってみてよ!

A:"あ!Xさん!!おつかれさまです!!!"(目キラキラ)

X:めっっっちゃいいじゃん!こっちまでテンション上がるわ!!Yもやってみろよ!

Y:"X!おつかれ!!"(目キラキラ)

一同:(笑)

 【解説】

僕はこういう会話に持っていくことが非常に多いです。

ちなみにこの場合、Aくんとは事前に密な打ち合わせをしています。さらに、悪い先輩がY先輩みたいな同類の人を巻き込む可能性が高いので、Y先輩とも事前に流れを打ち合わせし、笑顔の練習をしてから飲み会に臨みます。AくんやYさんと軽く飲みながら作戦会議をするその時間がすごく楽しくて好きです。

自分をネタにできる人が最強!

余談ですが、これはナイツの"ヤホー漫才"のシステムを基にしています。
私の趣味の1つに、『芸人のレベルの高い漫才やコントのシステムを、一般人の会話レベルにまで落とし込むにはどうしたらいいか』を考えることがあります。
ナイツが生み出した"ヤホー漫才"は、お笑いファンからそうでない人まで老若男女に愛されています。ボケの塙が気になったことをYahoo!で検索したが、Yahoo!をヤホーというように、すべて間違えて覚えてしまい、さらにそれが奇跡的に触れてはいけない時事ネタとかぶってしまい、それをツッコミの土屋が1つ1つ訂正していくという"言い間違い漫才"です。
しかし一般人がこの"言い間違い漫才"を日常会話で真似するには2つのリスクがあります。

リスク①:ナイツの漫才は毒舌が多く、かなりの愛嬌か技術がないとただの嫌な奴になる
リスク②:そもそも"自らボケる"という行為はキャラが立っている人でないと難しい

この2つをカバーできるものはないかと考えた結果、私は『自分のコンプレックスの解消法を検索し、その本気の悩み相談を他人にする』という結論に辿り着いた。
まず、Aくんが直接話題を振るのではなく、仲のいいBくんが言わせた形をとることで、"自らネタを用意してボケている"という打算がある感じを薄めます
そして、ハゲやデブといったコンプレックスを他人が指摘すると悪口ですが、本人がネタにすると笑えます。むしろコンプレックスを明るく受け止める人として尊敬されます。自虐ネタは最強です

A君の場合も、飲みの席で先輩がいきなりA君に対して"笑顔で挨拶する練習してみろよ!"というと今の時代パワハラになりますが、A君の口から"自分はよく暗いと言われるのが悩みで、明るくなれる方法を調べています"と言い出すと"かわいいやつだな!"と場の空気がほぐれ、皆が一気にA君のファンになります

この、"コンプレックスを笑いに変える"というシステムは最強です。
なぜなら、今後人からムッとするような指摘されたり悪口を言われた時にも、"いいネタをもらえた!"と思えるからです。
今まで"それだけは言われたくない!"とビクビクしていたことが、"むしろ教えて!"となるのです。
さらに、周りから見て"あいつはすぐムッとする。冗談が通じない。プライドの高いやつ。"というキャラから、"冗談をいっても笑いで返してくれる楽しいやつ"に変わります。
また、毎回"解消法を調べました!"という手法をとらなくても、"そればっかりは病気で治らないっすね~!"と開き直っても笑いになります。人間関係の悩みがかなり減ります。

レジリエンスとしてのユーモア!

ちなみに、実はこの"笑いに変える"という手法は、心理学的に別の良い効果もあります。
絶望するほどショックを受けた時に、立ち直る力・回復力レジリエンスというのですが、その方法の1つが"ユーモア=笑いに変える"なのです。
仕事で大失敗をした時も、"きっと3ヶ月後か1年後には、『同じような失敗をしない方法を勉強しました』といった切り口で笑い話にできるな!"と思えるだけで少しだけ心が軽くなります。
レジリエンスを1つ持っておくと、"自分は何があっても大丈夫"と自信がつき、余裕が生まれます。

 

前述したように、『芸人のレベルの高い漫才やコントのシステムを、一般人の会話レベルにまで落とし込むにはどうしたらいいか』を考えるのが私の趣味なので、ナイツ以外のシステムも今後紹介できればと思います。   以上。

 

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